ストレステストの結果・・・明るいか?

アメリカの金融機関のストレステストの結果が、明らかになりました。
これに関連したニュースは、結果が明らかになる前からいろんなところで報道されていて、一つの大きな山場でした。


結果としては、思っていたよりひどいという結果ではなく、市場は好感した、となっています。


しかし、色々な情報源をあたっていると、そんなに明るいニュースとは言えないのではないかというのが私の感想です。
たとえば、このストレステストの前提条件が、既に現状の景気と変わらない前提で考えられていることです。つまり、もし今よりもさらに景気が悪化していった場合、ストレステストの結果は甘いものとなりますので、再び金融機関に危機が訪れることになります。
また、このストレステストの結果がどこからか事前に漏れ伝わってくるなど、不自然な点があることです。これも、ストレステストの前提条件をどのくらいに設定しどういう結果を市場に伝えればよいのかを、探っていたのではないかと考えられます。


今後の実体経済次第で、このまま回復に向かうのか、それとももう一度沈むのかを見通すことは出来ませんが、回復の度合いが弱い場合は再び軽いショックに見舞われる可能性はあると思います。少なくとも、そういう状況になることも想定した支度を多少はしておいた方がよいと考えます。