続いている不況

金融危機から実体経済悪化への流れは確実になり、企業の決算でも減益や減益予想が次々と明らかになっています。
不況が長引けば、体力のない企業の経営状態は著しく悪化するのかもしれません。
しかもこの不況は、世界中が同時に突入していく不況です。
一企業が努力によって簡単には解決できる問題ではなく、したがって私の最近の関心は、世界経済の状況です。


特に気になっているのは、中国経済の状況と、為替(特にドル)の状況です。


中国経済は、世界へ大きなインパクトを持つ経済圏の中で、唯一残されているプラス成長の国ではないでしょうか。
米国や欧州、日本などはマイナス経済へ突入しています。
したがって、いまの不況から脱するためのエンジンとなりうるのは、中国ではないかと思うのです。
とはいえ、中国もバブルがはじけたような状況でとても楽観できない状態のようです。


つぎの為替(ドル)については、「ドルはもはや世界の基軸通貨ではない」という意見がよく聞かれるようになったことに注目しています。
ドルを中心としたグローバル経済がこれまで作られてきましたが、そのグローバル経済の軸となるドルが力を失っていけば、世界経済の仕組みが大きく変わってくるのではないかと考えられます。
いまのこの危機が終わったあとには、経済のルールに変化が起きていることだろうと思います。
そのような変化が起きるのかを予想することは出来ないのですが、変化にいち早く気づけるように気を配る必要はあると思っています。