主要先進国の経済は減速しそう

ここ最近のニュースや記事を読んでいると、先進国の経済は減速する可能性が非常に高まっているようです。
というのも、米国や欧州の中央銀行が、そのような見通しへ方向転換を始めているようだからです。
しかし、この見通しが株価へ本格的に織り込まれ始めるまでに時間がかかるような気がします。
サブプライムローン問題が起きる前もそうだったのですが、リスクが懸念されているにも関わらず、株価は上昇を続けるからです。
おそらく、リスクは認識されているものの上がり続ける株価を見ていると、「暴落が起きるのはまだ先だろう」という思いに駆られてしまうからです。


過熱を続けている新興国市場も同様です。
たとえば、インドも中国も「海外からどんどん資金を呼び込む」という方針から、「過剰な資金流入は抑える」「過熱した経済を抑える」という方針へ転換が進んでいます。
これらの方針転換により、経済成長が抑えられることになるのは避けられません。


なんらかの調整が起きるであろうとは思うですが、いつどこでどのくらいの規模で起きるかは分かりません。
したがって、ただ単純に投資を止めればよいというものではありません。
しかし、新規に投資をするにしても、現状の世界の経済状況について認識を持ちリスクを管理する必要はあると思います。
市場で大きな調整が起きることがあったり、思ったほど投資パフォーマンスが伸びなかったりしても、焦らず対処できるように前もって心構えを持ちたいものです。