原油高の影響について


原油高が止まりません。
原油の価格指標としてニュースで米国産ウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)価格が用いられていますが、この価格はついに77ドル代となり、歴史的高値をつけています。
また身近なところでは、街中のガソリン価格が143円/Lという、とんでもない価格です。


そんな原油高が経済に与える影響について考えてみました。
考え出せばもっと沢山あるのでしょうが、とりあえず2つ。
①輸送コストの増大による経済の停滞
②電力コストの増大による経済の停滞


①輸送コストの増大による経済の停滞
車にしろ、飛行機にしろ、船にしろ、原油をもとにしたエネルギーで動かされています。
これらの輸送手段を動かす原油の値段が上がれば、輸送費も当然上がる圧力を受けます。
したがって、物資や人の移動がしにくくなり、経済に確実に悪い影響を与えることになります。


②電力コストの増大による経済の停滞
原子力発電や水力発電などの場合はあまり影響がないのかもしれませんが、火力発電の場合には原油も使われているようです。
原油高が続けば、電気代が値上げになることが予想できます。
まだ大して懸念するほどには電気代が値上がりしていないと思いますが、原油高がずっと続けば、値上がりが始まるかもしれません。
電気を使わなければ、企業も活動できませんし、個人の生活にも大きな影響があります。
電気代が値上がりを始めるような事態になれば、経済にとても大きな打撃を与えることになるでしょう。