ホリエモン、村上ファンド、福井日銀総裁・・・


会社は株主のモノ、それが資本主義だ。


2005年1月、ホリエモンによるニッポン放送買収のニュースのあたりから、私は株式投資に興味を持ち始め今に至ります。
私の世代には、似たような経緯を辿った人も多いのではないかと思います。


このホリエモンのメッセージは、私にとってインパクトのあるメッセージでした。
本気で書くとダラダラと長くなってしまうので割愛しますが、なんというか、あまり動かしていなかった頭を意識的に動かすようになりました。
そして最初は「もっと手っ取り早く金儲けしたい」という思いで、株を始めました。


その後私にとってターニングポイントとなったのは、「ウォーレン・バフェット」という投資家について書かれた本に出会ってからでした。
彼は、経営する「バークシャー・ハザウェイ社」の株主向けに毎年「会長からの手紙」というメッセージを出しています。
それを本で読むうちに、「株=金儲けの手段」という考え方が少しずつ消えていきました。
それと同時に、バフェットの考え方はとても理にかなっているように思え、非常に共感しました。


彼は、長続きしない無理なやり方を嫌い、インチキやごまかしを嫌います。
その一方で、世の中が完璧ではないこと、そして自分も完璧な人間ではないことを理解しています。
これらの当たり前のような考え方が、これまで自分が幸いにも大きな失敗をせずに済んだ要因だと彼は言っています。


ホリエモン村上ファンドも、短期的には大きなおカネを得ることができました。
一般人だと一生得ることのできない金額です。
しかし、彼らは、長続きしない無理なやり方を行い、そしてインチキをし、ごまかそうとしました。


福井日銀総裁は、インチキをしたのではないかと疑われています。
(まだ所詮疑惑を持たれている段階にも関わらず、マスコミは犯人と決めつけたかのように過剰反応しているように思えますが。)


「①金持ちはみんなインチキしている→②だから金儲けは悪いことのはず→③特に株は、汗水垂らさず儲けるから悪いことだ」
こんな乱暴な論調が、最近まかり通っているように思えます。
インチキはたしかに悪いことだと思います。
しかしだからといって、「株投資は悪」、「ファンドは悪」、「金儲けは悪」に繋がるとは私には思えません。