「ウォール街のランダム・ウォーカー」

ウォール街のランダム・ウォーカー」という本を初めて読みました。
証券投資に興味のある者や行っている者にとって、教科書のような一冊と色々なところで紹介されていたので、読んでみました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532147891/503-1189741-1513516

私が理解した内容についてザックリとまとめると、以下のようになると思います。

  • 売買手数料を考慮すると、バイ・アンド・ホールド(買ったら売らない)による長期投資が最も優れている。
  • 同時に十分な分散投資を行うことで、リターンを手にすることが出来る。
  • 投資家心理や金利などの状況で短期的には市場は大きく揺れ動くことがあるものの、長期的には合理的な価格になる。


まず、バイ・アンド・ホールドによる長期投資についてですが、私も大賛成です。
第一に、売買手数料は投資上のコストに過ぎませんので、これを抑えようとすることは当然必要です。
第二に、「最安値で買って最高値で売る」ことを繰り返していければベストであるのは確かですが、実際そのようなことができる人間はいないでしょう。
第三に、企業にとって利益を生むことは前提条件ですので、株を保有し続ければその間利益を手にすることになります。
したがって、以上から判断すると、バイ・アンド・ホールドが最も成果を上げやすい戦略であろうということになると私は考えています。
みなさんのお考えは、いかがでしょうか?


次に、分散投資を行うことについてですが、これにも私は賛成です。
仮に全財産をある1社の株式に投資してしまうと、その1社が倒産してしまうと株式の価値もほぼゼロになってしまい、全財産を失うことになってしまいます。
したがって株式に投資する場合に、複数の企業に投資するのは当然と考えます。
また一方で、株式への投資だけでなく債券や現金(定期預金や外貨預金)などに分散することも大事です。
その他にも、投資信託、商品、REITなど色々と投資先はありますが、あまりにも知識のないところに投資するのは危険だと思えます。
私は、たとえば以下のリンク先の記事のように資金を分散させています。
http://d.hatena.ne.jp/stockryman/20060528/1148825018
毎月1回投資の成果を調べていますが、投資利益を見るだけでなく資金の分配率について見ることも大事です。
そして投資の方針に応じて、ポートフォリオの資金の割合をコントロールしています。