(7751)キヤノン〜電気機器の超優良企業
少々古いのですが、キヤノンの営業報告書(2005年)が届き読んだので、キヤノンについてまとめます。
キヤノンの投資家向け情報
http://www.canon.co.jp/ir/?jp=irinc
- キヤノンの連結部門別売上高の構成
部門 | 売上高(億円) | 比率 | 前期比増減率 | 全体前期比増減率 |
---|---|---|---|---|
オフィスイメージング機器 | 11,532 | 30.7% | 4.8% | 1.5% |
コンピュータ周辺機器 | 12,449 | 33.2% | 8.3% | 2.8% |
ビジネス情報機器 | 1,043 | 2.8% | ▲10.9% | ▲0.3% |
カメラ | 8,792 | 23.4% | 15.2% | 3.6% |
光学機器その他 | 3,726 | 9.9% | 17.6% | 1.7% |
合計 | 37,542 | 100.0% | 8.3% | 8.3% |
- キヤノンの連結地域別売上高
地域 | 売上高(億円) | 比率 |
---|---|---|
米州 | 11,459 | 30.5% |
欧州 | 11,813 | 31.5% |
国内 | 8,561 | 22.8% |
その他 | 5,708 | 15.2% |
まず事業別では、一眼レフデジタルカメラを中心としたカメラ事業と、コンピュータ周辺機器(インクジェットプリンタ、レーザービームプリンタ、イメージスキャナ等)事業が売上高を牽引しています。
しかしながら、オフィスイメージング機器やコンピュータ周辺機器は価格競争の激化が続いているようです。
また、地域別では、米国、欧州、日本がバランスの取れた構成になっています。
「今後の対処すべき課題」については、次のようになっています。
- 2006年〜2010年の5ヵ年計画「グローバル優良企業グループ構想フェーズⅢ」
- 現行主力事業の圧倒的世界No.1の実現、ディスプレイ事業の立ち上げ
- 国際競争力を維持できる新生産方式の確立(生産性の向上)
- 世界三極体制の確立(米、欧、日)
- 次世代事業に必要となる技術の蓄積
2005年の経営状況は、
- ROE 15.9%
- 税引き前純利益率 16.3%(経常利益率の代わり)
- 自己資本比率 64.4%
また、有価証券報告書を見ていて、気になるリスクの記載がありました。
- Hewlett-Pakard Company との取引は、売上高の約21%を占めている。
リスク開示もしっかりしており、かつ経営状況は順調です。
また、常に世界を意識した戦略がとられていることが分かります。
2006年も引き続き、安心してキヤノンを保有し続けようと思います。