スタンダード&プアーズの2006年の見通し


スタンダード&プアーズの2006年「グローバル株選定30銘柄」というリポートが出ていたので読んでみました。
(スタンダード&プアーズのWebサイトから、「株式」のリンクをクリック、次に「ニュース・分析リポート」のリンクをクリック。)


バッサリとまとめると、次のような見通しになります。


①米国

  • 2005年の企業利益成長ペース13%(推定値)から若干減速するものの、2006年は11%とまずまずのペースで増加する見通し。
  • 2005年予想EPS(営業利益ベース)でPER16倍と、1988-2004年の平均19.8倍を下回ることからバリュエーションも魅力的。


②欧州

  • 2006年の欧州株には慎重な見通し。
  • 企業収益伸び率は、2005年17%から2006年9%に減速する見通し。


③日本

  • 2005年は明るい見通しを持っていたが、2006年も強気のスタンスを維持。
  • 2006年のEPS成長率予想は15%増。


④香港、韓国、シンガポール、台湾

  • 2006年のEPS予想は12%増。
  • 他の地域に比べて非常にバリュエーションが魅力的な水準。


⑤中国

  • 2005年の利益成長率15%から2006年は8%に鈍化する見通し。
  • 中国のインフラは資本主義に最低限のものであり、資本の効率的な配置には限界がある。
  • GDPの伸びがそのままEPSの成長という形で現れてはいない。
  • 慎重な投資スタンスで臨むことが妥当である。


最終的に投資判断は自分で行わなければならないのですが、おおまかな世界経済の状態を頭に入れておくことも大事かなと思います。
当面は海外企業への投資が難しい(英語の企業の決算情報を読むことが大変なので。)ため、日本企業のみに投資をしています。


2006年のうちに、海外企業への投資を手がけることができるように努力していきたいと思います。