市場をコントロールすることはできない

ここ最近、似たような本を読んでいます。
1冊は、アメリカのルービン元財務長官の「ルービン回顧録」、もう1冊は、アメリカのグリーンスパンFRB議長の回顧録「波乱の時代」です。
彼らは世界の金融の中心ともいえるアメリカで、財務長官とFRB議長というとても影響力の大きな役職についていたのですが、共通した認識を持っていたのが印象的でした。
それが、市場をコントロールすることはできない、という考え方です。
彼らような立場にある人間であっても、市場の力の方が大きく、市場の力には勝つことができないというのです。
彼らが行った政策というのは、市場がどっちの方向に向かっているのかを必死に分析し考え、市場の力に逆らわない中で行われているのです。
そして、時として絶対にうまくいくという確信がない中で、ベストと考えられる手を祈るような気持ちで打っていたのでした。


私のようなちっぽけな投資家は、市場に無理に逆らうことなく、自分にできる範囲の中で打てる手を打っていくことが大事なのかな、と改めて感じました。