フィッシャーから学ぶ大事なこと

久しぶりにブログ記事を書きます。


楽観的・強気だった金融市場が、世界同時株安により急にリスクを意識し始めるようになりました。
たとえば、

  • 米国の景気は、ハードランディングとなってしまうのではないだろうか。
  • 新興国市場は、かなり過熱しているのではないだろうか。
  • 円キャリーの巻き戻しにより、マネーが引き上げていくのではないだろうか。

などなど。


市場分析については専門家にお任せするとして、今こそ思い出すべきだろうと思う言葉を引用します。
これは、フィリップ・A・フィッシャーの「超成長株投資」という本に書かれている言葉です。
リンク先:
http://astore.amazon.co.jp/stockrymansto-22/detail/4894511029/249-2688405-3593918


景気循環を除いた他の4つの要因とは、金利動向、投資や民間企業に対する政府の基本的な態度、長期的なインフレ傾向、(中略)旧産業をおそう新時代の技術革新です。(中略)これらの要因は非常に複雑で多様な影響を及ぼすものであるがゆえに、一見したところではもっとも危険に思える道こそが実はもっとも安全な道であるのです。もっとも危険に見える安全な道とはつまり、投資を続けることです。(中略)憶測に基づく恐怖や希望に惑わされてはなりません。単なる予測を重ねただけの言説に、価値ある投資の道を阻ませてはならないのです。


ニュース、インターネット記事など、経済分析や今後の予測が沢山あります。また、それらは見ていてとても楽しく面白いものですので、否定するわけではありません。
しかし、長期的に資産を殖やしていくという観点からすると、これらの情報に惑わされず投資を続けていくことが最も安全な道であるといいうことです。
そのためには、長期的な観点からポートフォリオを組み、収益よりもリスク管理を意識することが重要だと考えています。