「ビッグマック指数」って、なんだそりゃ?!


為替相場円高に振れたり円安に振れたり、予測がつきにくいですよね。今の円は、割安なのか割高なのか、どうやって測ればいいのだろうかと考えていたら、ひょんなことから「ビッグマック指数」なるものにぶつかりました。
要するに、マクドナルドのビッグマックの価格から、本来の為替を割り出そうというものです。なんだか怪しく思えるのですが、面白そうなので実際に計算をしてみました。


Economist.com The Big Mac index(2007年2月1日)

http://www.economist.com/markets/bigmac/


ビッグマックの価格>
日本:280円
アメリカ:3.22ドル
オーストラリア:3.45オーストラリアドル
イギリス:1.99ポンド
ユーロ圏:2.94ユーロ
中国:11元


ここから得られる為替相場は、次のようになります。また、カッコ内は、2007年2月15日の実際の為替相場です。


1ドル=87円(1ドル=119.5円)→37%円安?
1オーストラリアドル=81円(1オーストラリアドル=93.9円)→16%円安?
1ポンド=141円(1ポンド=233.6円)→66%円安?
1ユーロ=95円(1ユーロ=157.1円)→65%円安?
1元=25円(1元=15.4円)→62%円高


ビッグマック指数によると、中国・元を除いて全てで円が安すぎるという結果になりました。ビッグマックの価値はこれらの地域で共通であるとするならば、為替相場はもっと円高になってもよいということでしょう。
(※遊び半分ですので、あまり本気でとらないで下さい。)


遊びついでに、ユーロと元を、ドルに対して比較してみました。

1ユーロ=1.09ドル(1ユーロ=1.314ドル)→20%ユーロ高?
1ドル=3.41元(1ドル=7.764元)→128%元安?


最近のニュースで、「円が安すぎる」、「ユーロが高すぎる」、「元が安すぎる」などと各国高官がアピールしているようですが、ビッグマック指数とぴったり一致しています。各国の政府高官は、まさかビッグマック指数に基づいて為替を見ているのでしょうか!?