投資理由を振り返る④〜キヤノン


キヤノンは、コンシューマ向けの製品も扱っているので比較的分かりやすい企業です。
以前ブログに書いた記述では、キヤノン個別に記載はしていないものの、以下リンク先のように考えています。
■投資理由全般について
http://d.hatena.ne.jp/stockryman/20060403/1144043335


私がキヤノンに投資した理由を思い出してみると、以下3点です。
①割安であった。
たしか、PERは16くらいで、優良企業にしては割安でした。(現時点で、PER=21)。これまでキヤノンの経営に当たってきた御手洗さんが一線を退いこうとしていたタイミングであり、また従来のキヤノンの戦略が通用しなくなるのではないかと危惧されていた時期でした。


②安定し高収益な経営状況
ROE=15.96%、売上高経常利益率=16.3%、自己資本比率=64%。事業の選択と集中により生まれた優良企業といえる数値であり、現在の経営状況としてとても立派といるでしょう。これが将来的にどうなるのかは簡単には分からないことです。しかし、いま平凡な経営状況の企業が優れた経営状況に変化する確率よりも、いま優れた経営状況の企業が今後も優れた経営状況が続く確率の方が高いのではないかと私には思えるのです。 


③熾烈なグローバル規模の競争にも生き残れそうであること
海外比率=77%であり、グローバル企業といえます。今後もグローバル環境で生き残れるのではなかろうかと私は考えます。


今のところ、キヤノンを取り巻く環境は良好です。いずれこの環境が悪化していくときに、どのような施策で乗り切っていくのかに今後注目です。
ともかく、優れた経営を続けている企業なので、継続保有をします。