デフレは終わったのか終わってないのか・・・


経済関連の記事を読んでいると、「デフレは終わったのか」「いや、まだ続いているかのか」という議論をよく目にします。
その判断は基本的には物価を基準としているようですが、一言で「物価で判断する」といっても世の中の全ての物価を調べ上げて判断することは不可能です。
そこで、ある程度のフィルタリングをかけて物価を測っているようなのですが、その測る方法でまた議論が起きているようです。
なんだか、やたらとややこしい話です。


私個人の普段の生活の観点からいくと、デフレはほぼ終わったと思います。
普段の生活の観点というのは、たとえば、スーパーでみる食品関連の値段や昼食で買いに行く弁当屋などの値段からの判断基準です。
まず少なくとも、スーパーでも弁当屋でも、もっと単価の安いメニューを用意しようという考えはないように思えます。
従来の商品の値段はそのまま据え置かれているのですが、新しい商品やメニューは従来よりも価格帯がほんの少し上のものを置いています。
それは、毎日のように通っていないと分からないくらいにごくごくわずかな変化です。
「もうちょっと高い商品を置いても大丈夫か?」と店側も恐る恐る実験をしている段階なのではないかと思います。


したがって、私の感覚からすれば、
「デフレではない。しかし、インフレとも言えない。インフレ方向にあるのではないかと、世の中全体が探りを入れている段階である。」
という結論になります。