バフェット氏がゲイツ財団に300億ドルを寄付


やや時期を逸した内容ですが、投資をしながら思うことがある記事ですので改めて取り上げます。


バフェット氏は、私が最も影響を受けた投資家です。
そして、投資で富を築き、世界で2番目の富豪と言われている大成功を収めた投資家です。


そんなバフェット氏が、300億ドル相当(約3兆4,500億円!)の寄付をします。
寄付する先は、マイクロソフト社創設者のビル・ゲイツ氏が運営している慈善団体で、世界の健康や教育の分野で寄付を行っているそうです。


投資で儲かると、「何を買おうか」「どこへ旅行に行こうか」など、いかに消費するかを考えがちです。
しかし、バフェット氏の場合は、自分のもとに多く集まった富をいかに効率よく社会に還元するか、ということを念頭に置いているようです。
「富を多く持てるということは、社会に富を還元する能力が高いということ」という仕組みなっているからこそ、アメリカでは日本よりも金持ちが尊敬の対象になっているのかもしれません。


金を儲けるのはよいこと。あくせく汗を流さずに稼いでもいい。
しかしその富は、自分一人のものではなく社会全体のもの。


そんな考え方が、根底にはあるのではないかと思います。


ちなみに、バフェット氏の慈善財団への寄付は、税金対策のためのものという指摘もあります。
しかしバフェット氏は、税金として政府が富の再分配を行うよりも、寄付としてゲイツ財団が富の再分配を行う方が効率がよい、と考えているようです。
ムダを嫌うバフェット氏らしい発想だと思います。