NBonlineにキヤノンの記事


日経ビジネス」のOnline版、「NBonline」にキヤノンの記事が紹介されていました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20060405/101051/


※「NB100」というコーナーについては、私の以前のブログをご覧下さい。
http://d.hatena.ne.jp/stockryman/20060405/1144254002


さて、この記事の中で主にキヤノンについて述べられている点は、

①「5月24日、キヤノン御手洗冨士夫会長兼社長は日本経済団体連合会日本経団連)会長に就任する。」


②「2006年12月期の連結売上高は前期比8.1%増の4兆600億円、営業利益は同12%増の6530億円と、いずれも過去最高を更新する見込み。 」


③「カラー複写機インクジェットプリンターデジタルカメラなど主力製品は軒並み好調。複写機はモノクロ機からカラー、プリンターも単機能型から複合機へと、より収益性の高い製品へのシフトが順調に進んでいる。主力事業の安定が、需要減が明確な半導体露光装置の受注減少など一部のマイナス材料を補う構図だ。」


④「前期15.5%だった営業利益率をどこまで引き上げられるかだ。」
「「2010年12月期までに営業利益率を20%程度まで引き上げる」と内外に宣言している。現在6000社ある調達先との関係を精査して、約半分の3000社まで削減するものと見られる。主力のデジタルカメラやプリンターの製造工程では、自動装置やロボットの導入を拡大。労務費の削減などと合わせて、前期に約51%だった原価率を2010年12月期には45%まで引き下げる計画だ。」


⑤「発売時期を来年末まで延期した次世代薄型ディスプレーSED(表面電界ディスプレー)の行方が、もう1つの注目点となる。」
「ライバルのプラズマテレビ液晶テレビ並みにコストを引き下げ、量産技術を確立することが求められる。」


キヤノンを超優良企業へ育て上げた御手洗社長から内田副社長へ経営へバトンタッチされるという大事な時期にあります。
キヤノンの高収益体質が、御手洗社長の手腕に依存するものではなくキヤノンの企業体質として染み込んでいるものであるのならば、今後も高収益を生み出し続ける企業として存続し続けるでしょう。


もう一点気になるのがSED事業の行方です。
薄型テレビ市場には世界中の非常に多くの企業が参入し激しい競争がされています。
あせることなく勝算の見通しがつくまでは、じっくりと技術の確立をして欲しいと思います。