日本ブランド

海外のスーパーなどで売られている海外製商品のパッケージに、なぜか日本語をつけて販売していることがあるようです。
しかも、そのパッケージに書かれている日本語はあまり意味を成さない言葉であることが多いようです。
これは、「日本製品=高品質イメージ」→「日本語の書かれている商品=高品質イメージ」という狙いがあると考えられます。
つまり、とりあえず日本語をパッケージに書いておけば、高品質な商品のように見える、ということを狙っているようです。


私は、このことをある経済ニュース番組で知りました。
その番組では、知的財産権の問題について取り上げるのが主旨だったのですが、私はなんだか一昔前の日本でも同じようなことがあったな、という感想を持ちました。
たとえば、商品パッケージにとりあえず横文字をつけてみるとカッコいいように見えるとか、「ベルギー製」のチョコというと美味しいように感じられる、などです。


知的財産権のような立場からみると、まがいものの日本語や、紛らわしい名称を使われることは問題であると考えられるかもしれません。
しかし、海外市場で「日本語の付いているものは高品質」とまで認識されているのだとしたら、これは日本企業にとって大きなチャンスです。


特に、日本国内でも品質が認められている消費財企業に大きなチャンスがあると考えられます。
十分なブランド力があれば、ワンランク上の価格帯で海外市場で販売していくことができます。
日本国内ではすでに成熟産業と考えられいますが、海外市場(特にBRICs等、経済成長が見込まれる市場)ではまだまだ飛躍のチャンスがあるのではないでしょうか。